この記事の結論
買取の査定書は、金額より先に「有効期限・引き渡しの時期・荷物の扱い・測量や解体の費用・引き渡し後の責任」の5つを確かめます。条件が違えば手元に残るお金も変わるので、条件をそろえてから2〜3社の買取額を比べるのが基本です。
買取の査定書は、金額だけを見て比べると損をすることがあります。同じ「1,000万円」でも、引き渡しの条件や費用の持ち方で、手元に残るお金は変わります。査定書を受け取ったら確かめたいことをまとめました。
01「買取額」と「査定額(仲介の売り出し目安)」は別もの
不動産会社が出す査定には、会社が自分で買う「買取額」と、仲介で売り出すときの目安である「査定価格」の2種類があります。
仲介の査定価格は「このくらいで売れそう」という見込みで、その金額で売れる約束ではありません。買取額は、条件がそろえばその金額で会社が買う、という提示です。比べるときは、買取額どうしで比べます。
02査定書で確かめる5つのこと
1. 金額の有効期限
「提示日から○日以内」などの期限があるか。期限が過ぎると金額が変わることがあります。
2. 引き渡しの時期
いつまでに引き渡す前提の金額か。急ぎの条件なら、時期を延ばすと金額が変わることがあります。
3. 家具や荷物(残置物)の扱い
残したままでよいのか、売主が片付けるのか。片付けを売主が持つと、その費用分だけ手元のお金が減ります。
4. 測量・解体・境界の費用
土地の測量や境界の確認、古い建物の解体を、どちらの費用で行う前提か。
5. 契約不適合責任(引き渡し後の不具合)
雨漏りやシロアリなどが後で見つかったとき、売主が責任を負うかどうか。会社が買主の場合は、売主の責任をなくす(免責)条件にすることが多くあります。
03手元に残るお金で比べる
A社が1,000万円で片付け費用は売主持ち、B社が960万円で荷物はそのままでよい、という場合、片付けに50万円かかるならB社のほうが手元に残ります。
金額だけでなく「売主がほかに払うお金」を足し引きして比べてください。わからない項目は、査定した会社に書面で確かめるのが確実です。
04同じ家の2社の買取額を比べた例
買取額
- A社
- 1,000万円
- B社
- 960万円
荷物の片付け
- A社
- 売主が行う(約50万円かかる場合)
- B社
- そのままでよい
引き渡し後の責任
- A社
- 3か月は売主が負う
- B社
- 負わない(免責)
手元に残るお金の目安
- A社
- 約950万円
- B社
- 960万円
| A社 | B社 | |
|---|---|---|
| 買取額 | 1,000万円 | 960万円 |
| 荷物の片付け | 売主が行う(約50万円かかる場合) | そのままでよい |
| 引き渡し後の責任 | 3か月は売主が負う | 負わない(免責) |
| 手元に残るお金の目安 | 約950万円 | 960万円 |
※説明のための例です。片付けの費用は荷物の量や建物によって変わります。
05比べるときは2〜3社
買取額は会社によって差が出ます。1社だけで決めず、2〜3社の買取額を同じ条件で比べるのが基本です。
査定を頼むときは、引き渡しの時期・荷物・測量や解体の扱いなどの条件を、各社に同じように伝えると比べやすくなります。
この記事で参考にした決まり・資料
- 民法(契約不適合責任:第562条〜第566条)
税金・法律の内容は一般的な説明です。実際に使えるかどうかは、税務署・税理士・司法書士などに確かめてください。
他社の買取査定書をお持ちなら
不動産買取ラボでは、他社の買取査定書(3か月以内・書面)をお見せいただければ、同じ条件にそろえて最大10%上乗せした額をご提示します(当社の査定により0〜10%)。申込のときに査定書の写真を添付できます。
上乗せの条件を見るよくある質問
Q買取査定書に有効期限はありますか?
会社によって違いますが、提示日から一定期間だけ有効とすることが多くあります。査定書に書かれていなければ、査定した会社に確かめてください。
Q口頭で伝えられた買取額でも比べられますか?
比べることはできますが、条件の食い違いを防ぐため、金額と条件は書面で受け取るのがおすすめです。
Q査定書を別の会社に見せてもいいですか?
一般に、売主がほかの会社と比べるために見せることは問題ありません。気になる場合は、査定した会社に確かめてください。


